日本でもドラマや映画などで知られている西遊記は、中国の古典作品です。16世紀に作られてもなお、世界中の人々に語り継がれています。なぜ今でも多くの人々に愛されているのでしょうか? ここでは西遊記の魅力をお伝えしたいと思います。
西遊記の魅力
西遊記とは、明の時代に作られた中国の4大名作のひとつです。
西遊記には多くの神や妖怪が登場する空想の設定ですが、魅了されてしまうのはなぜでしょうか。
全100話という長い話の中には当時の人々の生活、社会、希望や苦しみなどが盛り込まれています。
作者について
作者についてはいろいろな説がありますが、広く知られているのは呉承恩(ごしょうおん)という人物です。
呉承恩は大変賢く、幼少の頃から学問を学びます。しかし、成人してからは不運が続き、科挙への道が遠くなっていきました。
西遊記に登場する妖怪たちは、みな豊かな感情を持っています。しかし、現実の人間には自分の利益だけを追求する人が少なくありません。
西遊記には、呉承恩が役人たちに伝えたかった気持ちが注ぎ込まれているのです。
三蔵法師(さんぞうほうし)
三蔵法師は13歳のときに出家し、25歳で長安から天竺(インド)に向かって、経典を求めて旅に出ます。旅の途中、孫悟空・猪八戒・沙悟浄の3人の弟子と出会い、様々な苦難を乗り越えて経典を手に入れるのです。
孫悟空(そんごくう)
三蔵法師の一番弟子です。
三蔵法師に出会い、助けられてから、並外れたパワーで三蔵法師を守ります。
猪八戒(ちょはっかい)
三蔵法師の二番弟子です。
よく食べよく眠る、困難が嫌いで楽がしたい、人間だったら「どうしようもないヤツ」といわれるはずなのに、なぜか憎めないキャラクターです。
沙悟浄(さごじょう)
三蔵法師の三番弟子です。
地味な役割ですが、孫悟空に信頼され、猪八戒との仲を取り持ったり、三蔵法師を守ったり、影で活躍しています。
日本のアニメや漫画は、中国で大変人気です。
「ドラゴンボール」「最遊記」など中国の西遊記をテーマにしたアニメや漫画はたくさんありますね。これらは中国語に翻訳されて、インターネットや市場で販売されています。西遊記の逆輸入ともいえますね。
人気なのはアニメや漫画だけではありません。中国の若い人たちは、日本のゲームに夢中になっています。日本ではこれまでに「西遊記」や「遊遊記」などといったゲームが発売されましたが、三国志ほど多くはありませんでした。しかし、日本では西遊記のドラマが配役を変えて何度か放送されたり、映画にもなっています。最近西遊記のオンラインゲームが登場し、注目を集めているのも西遊記や中国の文化に関心が高いことが伺えるでしょう。
京劇とは、中国の伝統的な戯曲の1つです。歌・台詞・しぐさ・立ち回りの4つの技法を使って演じます。西遊記は京劇の中でも人気の演目の1つになっています。西遊記は、次々と現れる敵を孫悟空が次々と倒していくところがメインです。初めて京劇を見る人でも、ストーリーがわかりやすい西遊記なら楽しめるのではないでしょうか。孫悟空が大暴れするところが見ごたえあります。
西遊記の楽しみ方いろいろ
このように西遊記にはドラマ、映画、ゲーム、アニメなど様々な分野で扱われます。私たちが日本で西遊記を知るのは、ドラマやゲームなど、テレビによるものが大きいのではないでしょうか。これまでに堺正章さんや香取慎吾さんらが孫悟空を演じ、日本だけでなく中国でも話題になりました。孫悟空を演じる俳優は名優といわれているんですよ。
西遊記の原作を知ろう!
ゲームやアニメなどは西遊記の世界観を楽しむことができますが、これらは原作に基づいて再現されたものであり、製作するにあたって省かれたり脚色されることもあります。本当の西遊記を知ろうと思ったら、原作を読むのをおすすめします。ドラマやアニメだけでは知られていないストーリーが原作には詰まっています。時代背景や作者が伝えたかったことなど、本当の西遊記を楽しんでみませんか?















